アメリカの卵って日本のものより黄身の色が薄い気がします。
ハワイで生活しているときに、ちょっとしたストレスだったのが卵かけご飯が気軽にできないこと!
アメリカでは買ったばかりの卵でも生のまま食べてはいけないんです。
しかも、アメリカだけではなく他の国でも『生卵は危ないもの』として加熱して食べられています。
何故日本の卵は生で食べてもいいのに、海外の卵は生で食べてはいけないのかお伝えします。
目次
アメリカの卵と日本の卵は別物!
アメリカの卵と日本の卵では、ニワトリの飼育方法も卵の処理も全然違います。
初めから生食する前提かどうかで処理が異なるようです。
日本の卵は生食できる理由
鶏卵にはサルモネラ菌がいることは有名ですが、サルモネラ菌は熱に弱いので加熱していればリスクはほぼありません。
サルモネラ菌のほとんどは卵の外側に付着しています。
そのため、鶏卵の生食の習慣がある日本では洗卵・殺菌工程を設けてリスクを減らしています。
また、卵がサルモネラ菌に汚染されないように、抗生物質やワクチン、抗菌薬などがニワトリの餌に混ぜ込まれています。
また、サルモネラ菌検査がされているので安心して生食できます。
対して、アメリカの鶏卵は生食をする習慣がないので洗卵・殺菌工程は設けていないのです。
アメリカで卵かけご飯(TKG)ができない理由
アメリカでは、毎年サルモネラ菌による食中毒患者が100万人を超えています。
サルモネラ菌による食中毒は重篤になることが多く、死者もかなりの数で上がっています。
また、日本の卵のようにサルモネラ菌に対する処理がされておらず、搬送過程も保管の方法も生で食べる設定ではありません。
このことから、アメリカ産の卵は生食できないとされています。
ハワイの卵が古くて驚く
スーパーで買ったばかりの卵を開けてみると、すでに2つ割れていました。
割れているものは、いつ割れたのか分からず怖いので捨てました。
そういえば、卵売り場で卵パックの中身を確認している人がいたな…
売り場に並んでいる時から割れている可能性があるのでしょう。
中を開けてチェックする必要がありますね!
炊飯器でグッツグツに煮込んでいる図。
殻を割ってみると…
日本の卵だと、卵を割る時に
カンカンッ パカッ
って感じじゃないですか。
ハワイの卵の場合は
カン グチャッ
って感じなんですよ。
要するに、卵の殻が薄いんですよね。
古くなったから薄いのか、そういう品種(?)なのか分かりませんが、殻が薄いとなんだか不安・・・
しかも心なしか黄身もペシャってしていて白身も古い感じ。
日本のプリンとした黄身に、張りのある白身が恋しいよーっ
ハワイの卵は古いのはなぜ
海外の卵はいつ生まれた卵なのか管理されていないことも多く、賞味期限も2か月ほどあります。この賞味期限とは加熱して食べる時に安全な期限です。
日本の賞味期限は2週間ほどと短く、生食できる期限のことを賞味期限にしています。
またハワイの卵は、アメリカ本土から運ばれてくるのに2週間ほどかかかることもある上、生で食べると想定されていないため、搬送されるときの保管も日本のようにきちんとした管理がされていません。
そのため古くなるのも早いのです。
サルモネラ菌で食中毒、どんな症状になる?
サルモネラ菌が原因の食中毒は、腹痛、下痢、嘔吐や発熱が起こります。
この時、下痢止めなどを使うことは絶対にしてはいけません。
強い下痢止めは、体内に残る菌を体外に排出するのを遅らせてしまったりマヒ性のイレウスを引き起こすこともあります。
軽症の場合は水分の補給に努め、安静にしておくことが必要です。
また軽症の場合は2・3日で自然に回復します。
重症になってしまった場合は、病院で抗菌薬を処方してもらう必要があります。
まとめ
何故アメリカの卵を生で食べられないのか分かったうえでも、納得できないことがあります。
日本では卵というと節約料理、安い食材という位置づけですが、ハワイの卵はめっちゃ高いんですよー!
しかも、日本のもののように殺菌処理などされていないということは、卵を生産する上でコストはあまりかかっていないはず。
それなのに、卵かけご飯ができない高価な卵を買わなければけないなんて残念ですよね。
というわけで、私はハワイで卵を買う時はもっぱら卵かけOKという表示のものを買っていました。さらにお値段は高いのですが、やはり安心なのと卵かけご飯が捨てがたい…
ドン・キホーテやニジヤマーケット等の日本食材を取り扱っているお店で売っていましたので是非参考にしてみてください。